ハイブリッドロケット(英: hybrid rocket)は、相の異なる2種類の推進剤からなるロケットエンジンシステムである。最も一般的なものは、固体燃料がおかれた燃焼室へ液体か気体の酸化剤を供給する事によって燃焼を起こし、生成したガスを噴射してその反動で進むというものである。
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このシステムは安全性・出力調整・再着火性・環境負荷の面で固体燃料推進より優れている。ハイブリッドシステムは固体燃料よりも少し複雑だが、安全性の問題や、保存や運搬にまつわる問題が減ることでその欠点は補われている。
最も単純なハイブリッドロケットの形式は加圧された酸化剤を満たしたタンクからバルブで制御されて燃焼室に導かれる。バルブが開かれて酸化剤が燃焼室内の燃料に送られ、点火されて燃焼が始まる。燃焼ガスはポートと呼ばれる燃焼室内の燃料間に形成された通路を通り、ノズルから噴出して反動で推力を生み出す。
酸化剤には通常、気体か液体の酸素もしくは酸化窒素を使用する。燃料にはABS樹脂や合成ゴムがなどが用いられる。
うまく設計され、注意深く組み立てられたハイブリッドロケットの安全性は一般に高い。しかしながら、圧力容器が破損するなどした場合には破裂が発生することもありうる。
燃料は単体では不活性であり、爆発することはない。また固体燃料ロケットと違い、燃料に亀裂があってもノズルを詰まらせない限りは安全である。
推薬(推進剤)の組み合わせには "explosive equivalence" と呼ばれる危険性の指標が与えられることがある。これに推薬の重量をかけたものは同じ重量のTNT爆薬が機体を破壊する能力に相当する。固体燃料ロケットで100, 液体燃料ロケットで10から20であるのに対して、ハイブリッドロケットでは多くの場合0とされる。